「鬼と化せ」

「アクセサリーを身につけろ」

巨人原辰徳監督(64)は8日、宮崎秋季キャンプのブルペンでキャッチーな言葉を選び、ルーキー赤星優志投手(23)を指導した。6日の侍ジャパン戦では4回から2番手として登板し、2イニングを1安打1失点2奪三振。7日の移動日を挟み、この日は153球を投げ込んだ。

原監督は「とてもシンプルで良いピッチャー。ただ悪い言葉で言うと特徴がない。自分のスタイル『赤星流』を確立してくれればいい」と、今季5勝を挙げた右腕への指導に熱が入る。

投球動作に入る前、捕手方向ばかり見ていた赤星に、1度三塁方向を見てから投げるように指示。スイッチの切り替えでボールに勢いが出て、打者も打ちづらさを感じるという。

「(投球動作が)スマートすぎるというかね。もう少しアクセサリーをつけたり、そこの部分は装飾品をつけたりすれば、もっともっと相手が嫌がる投手になるんじゃないかな」と意図を説明した。

阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が打席に立つと遠慮してか、インコースへのボールが甘くなった。原監督はすかさず「マウンドでは鬼と化せよ!」と活を入れた。投手はどんな相手に対しても強い気持ちで臨めというメッセージだった。

指揮官の言葉を受け取ったルーキー右腕は「キャンプのうちに何か1つ自分の特徴が見つけられたら」。再び、試行錯誤の日々が始まる。【三須一紀】

巨人ニュース一覧はこちら―>