<日本ハム13-3オリックス>◇2016年3月29日◇札幌ドーム

本拠開幕戦に大谷が「6番DH」でシーズン初めて野手出場し、自己最多5打点と爆発した。5点リードの5回には左中間スタンドへシーズン1号を放ち、犠飛に適時打と大暴れ。先発全員の計17安打、13-3での大勝に貢献した。

25日の開幕戦は投手として黒星。「悔しい思いがあったのでバットで返したかった」。5回無死一、二塁、内寄りの直球を振り抜いた。「コースに構わず振っていければいい。必ずしも芯だけで打たなくてもいい」。1回1死満塁で犠飛を放った第1打席から、徹底した内角攻めにあったが「ずっと来ていたので内角を狙っていました。逆に絞りやすくなった」。開幕黒星から中3日。厳しいマークをかいくぐり打者としての“開幕戦”でシーズン初安打、チーム1号を放った。

この試合の始球式は余市出身の元宇宙飛行士、毛利衛氏だった。大谷はこの1戦で火が付き、この年、10勝22本塁打と2シーズンぶり2ケタ勝利2ケタ弾。スペースシャトルさながらのエネルギーで、チームを日本一にけん引した。