国内FA権を行使したオリックス伏見寅威捕手(32)の日本ハム入りが15日、決定的となった。

球界関係者によると、この日までに、プロ入りから10年在籍したオリックスに別れを告げ、故郷北海道に本拠地を置く日本ハムへ移籍することを決断した。侍ジャパンの西武森友哉捕手(27)が、オリックスへFA移籍する可能性が高まったこともあり、より多くの出場機会を求めて移籍の決意を固めたもようだ。

日本ハムは交渉解禁日の11日に即日、アタック。正捕手候補として複数年契約を提示したとみられ、新庄監督も「優勝を目指す来年、伏見君の力を貸して欲しい」と熱烈なラブコールを送って、誠意を示していた。伏見は今季推定年俸4500万円で、補償が発生しないCランクとみられる。

今季、チーム最多の75試合に出場。オリックスの強力投手陣を支え、リーグ2連覇と日本一に貢献した。入団当初は打撃の評価が高かったが、捕手出身の中嶋監督に見いだされ、リード面も大きく飛躍した。日本ハムはここ数年、絶対的な正捕手がおらず、複数の捕手を併用。経験豊富な伏見の加入は、若手投手陣の育成という面でも、大きな力となりそうだ。