オリックスドラフト4位の東北福祉大・杉沢龍外野手(22=東北)と、同じく育成ドラフト3位の東北福祉大・入山海斗投手(22=日高中津)が19日、宮城・仙台市内のホテルで入団交渉に臨み、杉沢が契約金4500万円、年俸900万円、入山が支度金350万円、年俸240万円で合意した。(金額は推定)。

仮契約を終え、杉沢は「やっと、ずっと夢見てきた舞台のスタートラインに立てた。人としての意識を高く持って取り組みたい」と決意を新たにした。色紙には小学校の恩師からもらった言葉でもある“思うは招く”と記し、「小学校からの座右の銘。『何かになりたい』と思いながら練習することで、目標に近づくのではなく目標が近づいてくる」と杉沢。指名あいさつでは「トリプルスリー」や「2000本安打」と大きな目標を掲げたが、杉沢は「目標は立てたが、その前に1試合1試合の1得点だったり1失点を防ぐ守備だったり、それを積み重ねていくことが重要。任されたところを全力で頑張りたい」と、常に1歩先を見つめている。

4年春にはリーグの打撃3冠を獲得。50メートルは6秒3と俊足で守備範囲も広い。走攻守の3拍子がそろった好打者は、「緊張はしていない。早くプロの世界で野球がしたいです」と新たな舞台を心待ちにした。目の前のワンプレーに誠実に取り組み、大きな目標を引き寄せる。【濱本神威】

○…近づくプロの舞台に気持ちが高ぶる。仮契約を終え、入山は「とても緊張しています。ドキドキもワクワクもしています」と高揚。「プロ野球選手になったんだという自覚が芽生えました。やるしかないなという気持ちです」と気を引き締めた。

色紙には「球道即人道」としたため、「野球を通して、人としても大きく成長していきたい」と込めた思いを語った。同球団では、同じ育成出身で今年7月に支配下登録され、日本シリーズで好投を見せた宇田川優希投手(24)を尊敬し、「投げている姿を見て、気持ちがすごく強いんだと思った。自分には足りない部分なので気持ちが強くなれるように頑張っていきたい」と入山。緊迫した場面で任されるような投手へ、強い気持ちではい上がる。

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