西武平良海馬投手(23)が来季から先発に転向することになった。4日、埼玉・所沢市内の球団事務所で2度目の契約更改交渉に臨み、サインした。

「来年から先発をやらせていただくことになりました。やったことのないポジション。失敗するかもしれないし、大成功するかもしれない」と語った。

2日の前回交渉では来季からの先発転向を訴えたが、認められずにサインをしなかった。来季1年は中継ぎで、2年後の先発転向を提案されたが、自身の意思を貫いた。2度目の契約更改交渉で、来季からの先発挑戦を許された。提示された額は7000万円増の1億7000万円で前回と同じだった。

来年3月のWBCは辞退の意向を示した。春から先発の挑戦するにあたり、その練習を優先する。「出ないです。意思は固いです」と決意を込めて口にした。世界で戦いたい気持ちも強かったが、それ以上に先発転向の挑戦を絶対に中途半端にはしたくなかった。

3年連続50試合以上に登板し、昨季は20セーブ、21ホールド、今季も34ホールドを挙げているが、もともとは先発志望。19年オフから先発希望を伝えてきた。(金額は推定)

〇…西武渡辺GMは「彼の先発に対しての意志の固さもありましたし、難しい決断だった」と受け止めた。2日の交渉後、松井監督ら現場とも相談。かねて来季はリリーフ、2年後から先発の方針だったが、1年前倒しの先発転向を認めた。「(先発の力は)未知数だが、あれだけのポテンシャルを持っている選手なので、カード頭を投げるくらいのつもりで」と期待した。

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