日本野球機構(NPB)理事会が5日に開かれ、元経団連会長の榊原定征氏(79)がNPB会長に選任され、プロ野球の15代コミッショナーに就任した。

「プロ野球の魅力の向上。事業の拡大。グローバリゼーション、国際化の推進。これら3点を課題として、これからコミッショナーとして捉えていく」という旨の所信を表明した。

◆榊原定征(さかきばら・さだゆき)1943年(昭18)3月22日、神奈川県横須賀市生まれ。名大大学院工学研究科卒。67年に東洋レーヨン(現東レ)入社。同社では02年から代表取締役社長、10~15年5月まで代表取締役会長。14年6月には日本経済団体連合会の第4代会長に就任し、4年務めた(現在は名誉会長)。20年6月から関西電力の取締役会長。

◆理事会・実行委員会で決まったその他の主な事項 (1)元東レ役員の倉持修祥氏がNPB常務理事、小泉慎一氏が会長補佐に就任。(2)来年のNPB副会長に、日本ハム三好健二理事とヤクルト江幡秀則理事が就任。(3)来季の「NPB AWARDS」を23年11月28日に都内でファンを入れて行う。(4)ファーム検討委員会の小委員会が発足。メンバーは日本ハム、ヤクルト、西武、巨人、ソフトバンク、阪神。