立大・山田健太内野手(22)が14日、大阪市の日本生命本社で最終の入社試験に臨んだ。

来季から社会人野球の名門で腕を磨き、2年後のドラフト指名を目指す。

2日間の最終試験を終えた山田は引き締まった表情だった。「自分がレベルアップできる環境だと思う。ここで充実した毎日を送りたい。大学と違って社会人野球は一発勝負の試合が多く、高校ともプロとも違う、熱い戦いをしている印象です」とチーム合流を待ち切れない様子だった。

大阪桐蔭で春夏の甲子園連覇に貢献し、立大でも1年春から主力で活躍。今年3月、侍ジャパントップチームの強化試合に矢沢宏太投手(日体大から日本ハムドラフト1位)と2人、アマから選出されていた(試合は新型コロナで中止)。大学日本代表の主将も務め、ドラフト上位候補とも言われたが、指名を受けることができなかった。

「最初は切り替えることも難しかった。今は100%前を向いている。なんでプロに行けなかったのかと自分を分析するいい時間になりました」。まず、本職の二塁手として守備面の評価を上げていく必要があると感じている。持ち味は打撃と自他ともに認める。「魅力は長打だと思っている。長打を打てる確率を上げていかないと上には行けない」とバットマンとしての意識は変わらず高く持つ。

「ドラフトが終わってから、いろいろな方に支えてもらっていたと感じている。悔しい結果でしたが、そういう、いろいろな方を喜ばせられるような選手になりたい。プロに行けなかったのが現実なので、今年行ったメンバーに負けないように成長したい」と強い決意を込めた。

なお、山田とともに斎藤礼二投手(東海大)佐伯亮太朗投手(東京情報大)辻祐希斗投手(環太平洋大)石伊雄太捕手(近大工学部)松本渉外野手(東洋大)が最終入社試験を受けた。