西武高橋光成投手(25)が将来的なメジャー挑戦を球団に直訴した。20日、埼玉・所沢市内の球団事務所で年俸7000万増の1億8000万プラス出来高で契約を更改。交渉の場で「自分の夢、メジャーでプレーしたい」と強く意志を表示した。(金額は推定)

代理人も同席した会見では夢の思いを説明した。時期は「早ければ、早いうちに」と来オフにも見据える。海外FAは早くても26年になる見込みで、ポスティング移籍を目指す。11月にはワールドシリーズを観戦。「日本にはない独特の雰囲気。(フィリーズ)ハーパー選手が打席に入った瞬間、球場みんながスタンディングオベーション。すごい応援でこういう愛される選手になりたい」とワクワクが止まらなかった。挑戦への欲求は強まった。

もともと大リーグの憧れは、元西武のブルージェイズ菊池と練習した時に生まれた。「身近でメジャーリーガーの方を肌で感じた」。以降は英語も意欲的に学んだ。長く伸びた金髪は「『マイティ・ソー』になりたくて」。米マーベル映画のヒーローを意識したもの。昨オフも渡米し、文化にも積極的に触れてきた。

もっとも今回は、まず希望を伝えた段階。ポスティング移籍を容認してもらうには、チームへの置き土産、周囲を納得させる圧倒的な結果が求められる。「来季は優勝、日本一になれるよう投手陣を引っ張りたい」と誓った。【上田悠太】

▼西武渡辺GM(高橋について)「そういう意思があるのを聞いただけ。いつならポスティングをさせるとか、そういう話にはなっていない。今の先発陣の中では一番安定感ある投手だが、ポテンシャルからすれば、もう1つ物足りない。エース対決を大勝ちするような投手になって欲しい」

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