ピョ~ンと30発超え! 阪神佐藤輝明内野手(23)が7日、奈良・生駒市の母校・近大グラウンドで自主トレを公開した。今オフはウエートトレーニングに注力。最強ボディーを完成させ、アーチ量産&自身初のフルイニング出場で三塁固定起用の方針を示している岡田彰布監督(65)の期待に応えるつもりだ。目標の本塁打数を「アレ本」と宣言するなど、サトテル節も全開。年男がうさぎ年に大きく跳びはねる。

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頭の中は「アレ」で埋め尽くされていた。佐藤輝にとって、新年最初の取材対応。プロ3年目、目標の数字を問われると「数字はアレです。アレ本」とニヤリとした。目標の本塁打数は「アレ(=優勝)」を導くことができる数ということだろう。「今まで最高は24本なので、30本は絶対打ちたい。もちろん30、40、50、60…、100本くらい打ちたいと思います」。冗談交じりに壮大なスケールを描く。

「アレ」のためには最低でも30発。これは本気だ。今オフはウエートトレーニングに注力。体重はすでに2~3キロ増加しており、パワーアップは確実。体脂肪率10%台前半を理想に掲げ、筋肉量を増やすことにこだわっている。さらに理想のバットも模索中。「(バットの)ヘッドが下がらないようなグリップの形だったりを試しています」。アーチ量産へ悪癖の修正も忘れていない。

岡田監督は三塁での固定起用の方針を示している。一方、指揮官が指摘する体力不足などの課題が露呈すれば、容赦なく出番がなくなる可能性もゼロではない。「しっかり全部出て、またそこで見える景色っていうのがあると思うので、そこを目標に頑張っていきたい」。不動の主軸として自身初となるフルイニング出場も新年の誓いに加えた。「シーズンに入ってきたらハードルが出てくる。それをウサギのように飛び越えていきたい」

99年生まれの年男はちゃめっ気たっぷりに「ピョンと跳ねて、頑張ります」とも言った。この日は思い出が詰まった母校のグラウンドでノック、室内練習場では打撃練習でフルスイングを披露。その後もトレーニングを続け、約4時間汗を流した。「たくさん打って、チームを勝たせて、アレできるように頑張ります」。うさぎ年は輝の年に-。大ジャンプで飛躍してみせる。【中野椋】

○…岡田監督、たのんます! 自主トレを見守った近大田中秀昌監督(65)は「プロの世界ですから結果が全てなので、厳しめの方がいいと思う。厳しくやったってほしいです」と、岡田監督への要望を口にした。厳しい指導にも、マイペースな佐藤輝ならへこたれることはないと分析。「寮を出て自分で起きられるかとか、ものすごく心配な部分もあるんですけど、自立していい結果につながるように人間としても成長していってほしい」と親心を隠さずエールを送った。

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