アレで乾杯! 阪神岡田彰布監督(65)がデザインされたウイスキーが誕生した。10日から新発売される。その名も「虎一筋」で、岡田監督の自筆で書かれている。その横には「アレしかないやろ!」と景気よく「アレ(=優勝)」も記されている。

岡田監督のおすすめはハイボール。アレを目指すシーズン観戦のお供として、虎党から人気を集めそうだ。

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岡田監督は「名前は『虎一筋』よ」と、自身の写真がデザインされたウイスキーの名前をうれしそうに明かした。父勇郎さんが阪神の選手と親交があり、大阪・玉造の実家で小さいころからタイガースファンとして育った。阪神の選手として初の日本一、コーチ、監督としてリーグ制覇、そして野球人生の集大成として15年ぶりにタテジマのユニホームを着た岡田監督にピッタリのネーミングだ。

企画したのは、早大野球部で岡田監督の8学年下で総合広告代理業務を営む中村勇一さん(58)。岡田監督第1次政権時の06年には焼酎で「そらそーよ」(麦)、「球道一筋」(芋)をプロデュースして、当時話題となった。今回の阪神監督復帰に合わせ、ファンに喜んでもらえる岡田監督のお酒を再び出そうと考えた。中村さんは「あの当時は焼酎ブームでしたが、今はハイボールなどウイスキーが人気です」と提案した。

球団公認でボトルにはユニホーム姿に自筆で「虎一筋」と書き込まれている。座右の銘としている「道一筋」になぞらえたブレない思い。さらに岡田監督が昨年11月の秋季キャンプ(高知・安芸市)中に「アレしかないやろ!」と書き足してデザインが完成した。

「アレ」は選手、ファンの合言葉となり、今季のスローガン「A.R.E.(えー・あーる・いー)」にもなった。岡田監督も驚くほどに浸透している。5日の年賀式では「全身全霊で1年目からアレに向かって頑張ります」と誓った。大山や佐藤輝を中心とした若くて伸び盛りのチームは、十分にアレする力を持っているとみている。

楽しくお酒を飲むのが大好きな岡田監督は「ハイボールよ、ハイボール」と、すすめた。アルコール度数40%。甘い香りと厚みのあるコクが楽しめる自信の出来となった。1本700ミリリットル入りで、定価は2800円(税込み3080円)。10日から発売元のグランマルシェで通販を開始。今後は小売店など店頭にも並ぶ予定だ。「アレ」を狙う岡田阪神を応援し、秋には勝利の美酒となる。【石橋隆雄】

<プロ野球とお酒のコラボ>

◆稲尾和久 【芋焼酎「鉄腕伝説」】 「鉄腕」「神様、仏様、稲尾様」と言われた元西鉄ライオンズで通算276勝の稲尾和久氏がモデルとなった焼酎。

◆真弓明信【麦焼酎「不動心」、芋焼酎「耐えて咲く」】 真弓氏(日刊スポーツ評論家)が阪神の監督時代にモデルとなった焼酎。それぞれ真弓監督の座右の銘が商品名となった。

◆金本知憲 【焼酎「兄貴の琥珀(こはく)」「兄貴の誉(ほまれ)」】 元阪神監督の金本氏が現役を引退した記念に作られた。ラベルには本人直筆で引退会見のコメントも抜粋されている。

◆新井貴浩 【麦焼酎「新神(あらじん)」、芋焼酎「弟王(ていおう)」】広島新井監督が阪神の現役選手時代に発売された球団公認のオリジナル焼酎。

◆ドアラ 【日本酒「ドアラと二兎」】 中日マスコットキャラクターのドアラと愛知・岡崎市の丸石醸造がコラボした。

◆岩隈久志 【日本酒「希望」】 岩隈氏がマリナーズ所属時代に、東日本大震災で被災した子どもたちへの支援に向けたチャリティー企画で作られた。

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