中日立浪和義監督(53)が10日、ナゴヤ球場を訪れ新人合同自主トレを初視察、ドラフト6位の田中幹也内野手(22=亜大)の守備力を高評価した。

沖縄キャンプは1軍スタートの方向で調整中だが、今春初の対外試合となる2月11日の韓国サムスン戦で実戦デビューする可能性も出てきた。

166センチの小柄なルーキーが内野ノックで軽快な動きを披露。自主トレ2日目にして指揮官のハートをわしづかみした。「守備の身のこなしは素晴らしい。スタートからボールに入っていく体勢、準備が早い。バウンドの合わせ方にもスピードがある。捕球に限って言えばプロの選手に負けないレベル」。田中は亜大で通算48盗塁の俊足と機敏な守備で「忍者」の異名を取った。指揮官の高評価を伝え聞くと「ありがたいお言葉です。まだまだ始まったばかりなので、1日1日頑張ります」と引き締めた。

空席となった二塁の定位置は田中を含めた新人、若手による競争。レギュラー獲得にはシーズンを戦い抜く体力に加え、一定の打撃力が求められる。1カ月後にスタートする実戦でのレギュラーテストが楽しみになってきた。

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