アレは封印!? 阪神大山悠輔内野手(28)が10日、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを公開した。岡田監督が優勝の代わりに使う「アレ」は、球団内外で浸透し、流行中。大山はアレさえも使わずに、目の前の試合に集中する姿勢を見せた。今季の4番候補として指揮官から大きく期待される主砲は勝利打点にこだわりながら、18年ぶりの頂点へ全身全霊でプレーする。
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大山は虎の流行語を使わなかった。自主トレを公開し、23年シーズンに向けて次々と質問が飛ぶ。回答の中で「アレ」が1度も出ない。報道陣から指摘されると「避けてはいないですね」と前置きしつつ、思いを語った。「まずは目の前の試合を勝たないことには先はないので。もちろん、最終的な目標はありますけど、目の前の試合をどう取るか。そこを油断しないでいれたら、と思うので、まずは先のことよりも目の前のことを」。アレへの強い熱意は岡田監督と同じだ。だからこそ、目の前の試合に集中する姿勢を見せた。
昨季は自己最多となる87打点を記録した。「まだ長くやってないペーペーです」と謙遜したが、今季は岡田監督から4番候補として大きく期待されている。責任感はもちろん、ある。「まずは自分の成績をしっかり出さないことには助けられない」と気を引き締めた。
この日は小野寺とともに、ランニングや打撃練習で汗を流した。自らの目標を力強く掲げた。「打点の中でも勝利打点がここ何年か意識してやっています。その数字が多ければ多いほど勝ちが増えると思う。自分が増やしていきたい」。積極的にアレへと近づく一打を量産することを誓った。
昨年11月の秋季キャンプ(高知・安芸)では、岡田監督から「ボールの上たたかへんと、スピンはかからへん」と打撃の助言を受けた。「秋季キャンプでやった部分と、もう少しこうしたらいいかなというところも何個かあった」。現在は春季キャンプに向け、試行錯誤している段階。表現は違うが、最終的な目標は同じだ。「チーム全員が同じ方向を向いてやる大切さはここ1、2年、すごく感じている。先陣を切ってという気持ちは常に持って、その気持ちを一番強くやっていきたい」。主将も経験した背番号3は、アレへの思いを胸に秘め、今年もチームのために全力を尽くす。【三宅ひとみ】



