開幕ローテ入り狙う阪神西純矢投手(21)が16日、ツインズ・前田健太投手(34)と西勇輝投手(32)からシーズン完走の極意を授かったことを明かした。

沖縄・宜野座で西勇と自主トレを公開。昨年12月には幼少期から憧れていた日米通算156勝右腕の前田健に弟子入り。1月は6年連続、10度目の規定投球回を狙う西勇と合同自主トレに励む日々。自身初となる2桁勝利&規定投球回到達の達成に燃える。

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沖縄で汗を流す西純が2つの目標をハッキリと口にした。「一番は勝ち数で2桁。そこでシーズンが終わったときに規定も投げられたらいいなという感じで思っています」。自身初となる2桁勝利&規定投球回到達。尊敬する2人の大先輩からの金言が若虎の背中を押す。1人は昨年12月に東京都内で合同自主トレを実現させたツインズ前田だ。

「一番好きな野球選手と、一緒に練習して話を聞けたことははすごく幸せ。貴重な経験ができた。長いイニング投げられる投手の方にそんないろいろな話を聞いて、すごく勉強になることが多い。そういう投手になりたい」

前田は広島時代に7年連続で規定投球回に到達し、広島出身の西純にとって、特別な存在。1年間1軍で活躍するための配球面、精神面、トレーニングなど極意が盛りだくさんだった。

背番号15は前田の話を聞き、シーズン完走をするには「ブレずに目標を達成するための考え方」が重要だと気づいた。昨季は5月から先発ローテに入るも、6月は体力不足で2軍落ち。1年間戦うため、「ランニングとかも若いときはすごく走っていたと言っていた。(前田は)オールスターの時も黙々と走っていたと聞いた」と教えられた。

もう1人、頼もしいお手本がいる。南国でともに自主トレを行う11歳年上で遠縁に当たる西勇だ。こちらも、昨季5年連続となる規定投球回到達を果たし、今季は自身10度目の期待がかかる。イニングイーターの西勇からは「コントロールがよくなることにつながると思う」と、キャッチボールのバランスの部分を意識して、一定で投げることの大切さを伝授された。

年始には前田、西勇とそろって食事もしたという。この日は肩周りや体幹などのトレーニングを実施。キャンプに向けて着々と準備を進める。「シーズン終わった時にいい報告ができるように今シーズン頑張ります」。岡田監督も「2桁勝てる力はある」「大化けの可能性ある」と大きな期待を寄せる右腕。満足できる成績をたたき出し、2人の「師匠」に結果で恩を返してみせる。【三宅ひとみ】

○…西純は甲子園アーチにも色気だ。昨季5月のヤクルト戦で先発高橋からプロ1号となる左翼超え2ランを放つなど打撃も注目される。この日もバットを持ち素振りを実施。「甲子園では打ってみたい。犠打もしっかりしたり、攻撃面で自分が打てたらだいぶ楽になる」。目標達成のため、自らのバットも味方につけて勝利をたぐり寄せる。

○…板山が広島秋山との自主トレを終えた。前日15日に静岡から帰阪。秋山からは「打撃のポイントを前に」と助言を受けており「手応えはあります」とうなずいた。自主トレ地を訪問した前西武監督の辻発彦氏には三塁守備について質問をぶつけ、収穫を得た様子。「監督が替わったからチャンスだぞ」と激励も受けた。秋季キャンプで岡田監督から打力を絶賛された28歳は「自分にとっても大事な1年。その期待に応えたい」と熱く言った。

○…渡辺雄はチェンジアップ習得で勝利の方程式を目指す。「昨年は(主に)ワンポイントでしたが、右打者を抑えられれば使い勝手がいいと思う」。新兵器は昨秋キャンプから試すチェンジアップ。軸の真っすぐとスライダーをより生かす緩急をものにすべく、2月のキャンプでは「実戦で打者の反応を見ながら」改良を重ねる。ソフトバンク戦力外から新加入した昨季は自己最多の32試合に登板。この日も鳴尾浜で汗を流すなど、ほぼ無休で戦闘ボディーをつくっている。

○…鳴尾浜で自主練習を行った島本が“岩崎塾”の手応えを明かした。「めちゃめちゃいい練習ができました」。年始から約10日間、静岡で岩崎に弟子入り。柔軟性を出したり股関節の動きをよくするため、インナーマッスルを鍛えることに重点を置いたという。昨季トミー・ジョン手術から再起し、岩貞が先発転向する今季は、穴を埋める活躍が期待される。「自分がやるって思っていますし、いいところで投げたい」。希少な救援左腕が50試合を目標に完全復活を目指す。

○…育成出身左腕の岩田が鳴尾浜で自主トレを行い、3年目の大ブレークを誓った。昨年7月に支配下登録されたが1軍は未登板。「立場的に危うい選手。1軍で投げないと話にならない」。危機感を抱き「40試合は投げたい。左は村上君とかいい打者がたくさんいる。ピンチの時に岩田でいけるというところを目指したい」と引き締めた。年末年始は故郷の福岡で股関節の連動を重視して鍛錬。「3、4回」のブルペン投球を行うなど気合十分だ。