24年シーズンから静岡市の清水庵原球場を本拠にイースタン・リーグ加盟を目指しているハヤテグループの杉原行洋代表(45)が11日、静岡市役所清水庁舎で市民との意見交換会を行った。

杉原代表は近年、ファームも興行価値が高まっていると強調。静岡を選んだ理由として、日照時間の多さ、同球場のアクセスや設備の充実度などを挙げた。

集まった約80人からは、ファームの観客動員で事業が成り立つのか質問が飛んだ。杉原代表は2軍戦の動員は多いところでも1試合3000人ほどと認めた上で「事業規模はその程度。ただ、今回、私たちは『2軍』という言葉は使いません。静岡で唯一無二のプロ球団になれば、また違った展開が描けるのではないかと思います」と答えた。

昨年11月のオーナー会議で、ファーム拡大に関するNPBビジョンが承認された。今春にも公募を開始し、イースタン、ウエスタンで計2球団、増やす。ハヤテグループ以外には九州アジアリーグの火の国が公募に応じる意思を表明済みだ。この日の説明会には静岡市役所関係者も出席。行政として支援する姿勢を示した。ハヤテグループは地域密着の経営を目指し、月内に静岡市内で球団運営会社を登記する。【古川真弥】