西武平良海馬投手(23)が先発ローテーション入りを決定的にした。

12日、ソフトバンクとのオープン戦に先発し、6回を87球で2安打無失点。最速157キロに多彩な変化球をちりばめ「長い回を投げたいということで、打たせて取る投球ができました」と満足そうに振り返った。

対外試合は13イニング連続無失点だ。松井稼頭央監督(47)は先発当確か? という報道陣の問いに「まだ言いません」とニヤリとしながら、その後の賛辞が代弁していた。

「リズムにしても素晴らしいと思いますし(味方打線が)数少ないチャンスの中で、それでもこっちに流れを持ってきてくれる、そういう投手だと思います」

先発投手としてこの上ない褒め言葉を贈られても、平良本人は物足りないもよう。高みを目指し、高めへ投げる。データ的に空振り率が高い平良の高め。3回、1番川村にも高めで空振り三振を狙ったが、低めにズバッと決まった。一般的にはベストボールだが、平良は「全然だめです。狙ったところにいっていないので、自分の中では良くはないです」と辛口だ。

強力打線に高めをファウルされるケースもあった。「7、8回と投げていくならもう少し(球数を)減らすようにしないと」と課題を自身に課す。体力的には「そこまで苦しくない」とキッパリ。今後数日の回復具合に問題がなければ、いよいよ4月の“先発平良”の開幕に向けて加速が始まる。【金子真仁】

○…外崎修汰内野手が回復に専念する。試合前練習に入らず、松井監督やトレーナーらと会話。指揮官は「状態は別に悪くないんですけど、キャンプからずっとやってきて疲労がもちろん出てきているので」と説明した。

14日からの北海道遠征には帯同しない。再合流時期については「(17日からの)千葉、もしくは(ベルーナドームで行う)21日でもいい」と焦らせない方針だ。

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