阪神西勇輝投手が、岡田監督のアドバイスを生かす。DeNA戦では配球を試しながら投げたが、立ち上がりから連打を浴びるなどいきなり3失点。4、5回にも失点し5回まで毎回安打の被安打9。5失点(自責4)で降板した。

2回にはヒヤリとするアクシデントもあった。DeNA伊藤の打球が、左手首付近を直撃した。治療してマウンドに戻り、5回を投げきった。

岡田監督は、オリックス時代、高卒の若手だった右腕を積極的に起用した。その持ち味を十分知る指揮官は降板後の西勇に助言した。「コントロールがええからな、絞りやすいやんか。追い込んだらそこ来ると思って、それに対応できるバッターはやっぱり対応しよるよな。もうちょっとインコースとか。高めなんかないと思うとるから、逆に行かなあかんわな」。

その助言は西勇にとって「盲点というか、自分の中になかった発想」だったという。本番まであと2試合の登板が見込まれる。「言われたことを次の試合ですぐに実践したい」と意欲満々。助言を取り入れた新たな配球パターンを試すことになりそうだ。今季33歳になるベテラン右腕は、プロ15年目も進化を止めない。

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