「振り子投法」のドラ1が開幕ローテ入りを当確させた。

ヤクルト吉村貢司郎投手(25=東芝)が阪神主軸の大山や佐藤輝を含む6者連続三振を奪い、5回76球を投げ3安打7奪三振無失点と好投。オープン戦4試合で全14イニング無失点を続けており高津監督は試合後「開幕ローテと考えていいか」と問われ「いいと思います」と明言した。

1回2死二塁の大山から始まった連続三振は圧巻だった。「雰囲気がある打者に自分も負けないように」と中軸に向かう。大山はフルカウントから146キロ直球で空振り三振を奪うと、2回先頭の佐藤輝も直球で見逃し三振に。6者中5者の決め球が直球で高津監督は「(高めの直球で)空振りも、ファウルもポップフライも取れる。低めだけが彼の真っすぐではない」と高評価。「20試合か25試合、先発ローテとして回ってほしい」と期待をかけた。

プロ入り後初の神宮登板で披露した登場曲はアニメ「ワンパンマン」の戦闘BGM「正義執行」。好きなアニメだといい「一発で敵を倒すという、そんなヒーローになりたい。みんなに愛されたい」。神宮の新ヒーロー誕生を予感させた。【三須一紀】

○…阪神とのオープン戦後に実施した出陣式のトークショーで、3年連続7回目の開幕投手が最有力の小川が「やりたいし、ピッチャー陣の先頭に立つ覚悟です」と語った。開幕ローテ候補には小川のほかに、この日好投した吉村、球界最年長の石川、サイスニード、新外国人のディロン・ピーターズ投手(30=パイレーツ)らが挙がっている。

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