ドラフト4位の社会人ルーキー左腕・高野脩汰投手(24=日本通運)も、本拠地デビューを3人で斬った。

ZOZOマリンの雰囲気も感じながら「良かったっす。バカ、気合入ったっす」と試合後も興奮冷めやらぬ様子だった。

8回に3番手で登板。巨人やレッドソックスなどで活躍した岡島秀樹氏のような豪快な投球フォームから140キロ台後半のストレートを低めに集め、力でねじ伏せた。最初の打者鈴木から直球で見逃し三振を奪うと、適時打を放っているマキノンも直球で右飛。陽川も直球で詰まらせ遊ゴロで締めた。

2月中旬から練習試合に登板したが、納得する結果にはほど遠かった。だが、2軍での調整で持ち味の力強い投球を取り戻すきっかけを得た。ブルペンに入らず、間隔を詰めた実戦登板を重ねることがプラスとなった。2軍では4試合連続で無失点リリーフを継続中。「社会人では先発での調整でしたけれど、ロッテではリリーフ起用が多い。調整の違いに慣れてきましたし、いかに先発での準備を短時間でもってこられるか。そこがしっかり出来たので、徐々に状態が上がってきている感じがします」と手応えを得つつある。

吉井理人監督(57)からの即戦力リリーフの期待に応えたい思いも強い。「自分の投げ方は特徴的なので、相手バッターからしても珍しいと思う。それを武器に出来るよう、小さくならず大きく腕を振っていくことを続けたい」。低めはもちろん、高めの直球でも打者を圧倒することを理想に掲げ、開幕1軍への豪快投球を続ける。【鎌田直秀】

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