新人投手に要注意! 阪神岡田監督が、ヤクルトのドラフト1位吉村貢司郎投手(25=東芝)を警戒した。この日は先発した右腕に対して5回3安打で無得点。1回のチャンスを逃すと、その後は6者連続を含む7三振を奪われ、5回まで走者も出せなかった。そのまま救援陣も攻めきれず、オープン戦12試合目で初の完封負けを喫した。

試合後、岡田監督は「あれ、ええなあ」と吉村をたたえるしかなかった。「多分(球の出所が)見づらいんやろな。腕の振りが小っちゃくて速いからな、オレがバッターやったらそんな感じやったなあ。ランナーいなかったら左足の動きがなんか、タイミング取りづらいんやろなあ」と評した。右腕の能力の高さは2月25日に沖縄・浦添で2回を封じられた試合から実感していたという。

シーズンでも対戦する可能性が高い投手だけに要警戒だ。昨季の虎は巨人の赤星に3戦3敗を喫するなど、新人の先発投手と5度対戦して1勝4敗と苦戦した。「アレ」を目指す上で、今季は新人にやられるわけにいかない。オープン戦で抑えられた経験を糧に、本番できっちり攻略してみせる。【高垣誠】

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