高卒3年目のヤクルト内山壮真捕手(20)が同点ソロを放ち、オープン戦12打点で「打点王」に浮上した。

5回1死、日本ハム上沢の7球目、外角高め144キロ直球を逆らわずに右翼席へ。「右手でも押し込めたので良い感覚だった。反対方向に芯でしっかり捉えられたのは良い傾向かなと思います」と振り返った。

171センチの小柄な体で持ち前のパンチ力と勝負強さを発揮した。オープン戦18試合で打率2割2分2厘ながら打点は12球団トップ。「すごく大事な数字だと思う。去年なかなかいい数字を残せなかったので(74試合で19打点)今年は打点でもしっかり、いい数字を残せるようにやっていきたい」と言葉に力を込めた。

この日は「6番捕手」で先発し、6回には日本ハム今川の二盗を阻止。7回からは左翼守備へ就いた。WBC世界一に貢献した中村が正捕手のため、当面は捕手と外野の「二刀流」となるが、「中村さんがいる中でも試合に出たいので、しっかりこのままアピールをしていきたいなと思います」とキッパリ。捕手でも外野でも、存在感を示していく。【鈴木正章】

◆内山壮真 うちやま・そうま。2002年(平14)6月30日、富山県生まれ。星稜(石川)では2年秋から捕手に転向。ヤクルト奥川の1学年後輩で、高校通算34本塁打。20年ドラフト3位でヤクルト入団。昨季は74試合で打率2割3分2厘、4本塁打、19打点。171センチ、71キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円

▽ヤクルト高津監督(捕手と外野に取り組む内山について)「少しでもチャンスを作ってあげたいなと思いますし、少しでもそのチャンスを生かして成長につなげていってほしい」

▽ヤクルトのディロン・ピーターズ投手(30=パイレーツ、5回4安打1失点で開幕ローテ入りが決定)「状態も良いので、このまま良い状態でシーズンを迎えられるようにしていきたい」

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