阪神大山悠輔内野手が2戦連発となる先制3ランを放った。初回1死一、三塁。カウント1-1から129キロフォークを豪快に振り抜いた。

「いい流れで回ってきたチャンス。甘い球を一発で仕留めることができてよかった。しっかり自分のスイングができた」。打球は一直線に虎党の待つ左翼スタンドに飛び込んだ。

復調を示す1発だ。今春のオープン戦は打率1割台と苦しむ中、前日24日の同戦では15試合目で第1号を放った。苦しんだ主砲の2戦連発に岡田監督は「まあ安心というか(笑い)。そら本番で打って欲しいっていう、それはあるけど。俺らの気持ちもあるけど、本人もある程度打って、ちょっとええ感覚をつかんで、あと1週間迎えるほうがいいやろ」と喜んだ。この日は5打席立ち、1本塁打2四球。「フォアボールの見送り方もだいぶようなってきた感じはあるよな」と、復調の兆しを感じ取った。

オープン戦はあと1試合。大山は「いいところも悪いところもありましたけど、しっかり反省してあと1試合頑張ります」と話した。主砲が開幕に向け、きっちりと仕上げた。【波部俊之介】

○…新助っ人シェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス)が、「3番左翼」で先発し、3試合連続ヒットとなるマルチ安打を記録した。初回1死一塁からフォークを右前へ運び、直後の大山の3ランにつなげると、3回は低めの直球を中前にはじき返し出塁した。「少しずつよくなっているし、状態も上がっている」。オープン戦2度目の複数安打で、打率は2割9分に上昇した。

○…梅野がマルチ安打&完封リレーと攻守で活躍した。4点リードの4回1死でオリックス山崎福から中越え二塁打。7回もコットンから中前打を放ち、9試合ぶりのマルチ安打を記録した。守備では5人の投手陣を好リード。頼もしい正捕手は「しっかりみんなを引っ張っていけた。自分も丸々試合に出られて、本当にいいゲームができた」と納得顔だった。

○…近本が6回に右腕コットンの外角高め直球をとらえ、右翼へ適時三塁打を放った。「狙った球でもなかったし、狙ったとこに打ったわけでもない」と納得はしなかった。「(狙いは)左中間で、低めのカットとか、チェンジアップを一、二塁間かな、みたいなイメージはあった。それが、ストレートが真逆のところに飛んでいった。そういうふうな感じになるんだって思った」と振り返った。

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