WBCで中継ぎとして侍ジャパンのブルペンを支えた日本ハム伊藤大海投手(25)が26日、日本ハム対ヤクルト(エスコンフィールド)の試合前練習で、帰国後初めてブルペン入りした。

変化球を交えて48球を投げ、久々に握るNPB公式球の感触を確かめた。28日イースタン・リーグDeNA戦(平塚)で先発として調整登板の予定。早ければ開幕2カード目のロッテ3連戦(ZOZOマリンスタジアム)で、今季1軍初先発の見通しとなった。

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久々に握るNPB公式球にも、戸惑いはなかった。新本拠地エスコンフィールドのブルペンで、初めて投球練習を行った伊藤は「可もなく不可もなく。ちょっと小さいので握りにいっちゃいます、ボールを」と言いながらも、「でも、全然すぐ慣れると思います」。中継ぎで登板したWBC決勝から、日本時間でわずか中3日。48球を投げ「曲がりが全部、だらしないっていうか、ぶわ~ってしている。はっきり(ボールを)動かせていない感じが、まだある」と苦笑いも、不安を一掃した。

WBCから帰国後、24日からチームに合流したばかり。「午前中がしんどい。夜中に目が覚めて、この時間が一番眠たい」と時差ぼけに悩まされているが、「明日くらいからは。結構、汗も出るようになってきたので」と、完全復調は近い。先発調整のため、28日イースタンDeNA戦では40球をメドに投げる予定。「実戦をやりながら、いい感じに持って行けたら。40球投げきって、3回、出来れば4回と投げられるようにしたい」と、意気込んだ。

「もう気持ちは切り替わっている」と、既に心はシーズンモード。「荷物は最低限で」関東入りし、早期の1軍再合流を見据えた。【中島宙恵】

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