ソフトバンクの開幕ローテーション最後の1枠を懸けたかけた争いは、最終候補2人に絞られた。

高橋礼投手(27)と板東湧梧投手(27)が28日からのウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)に登板し、開幕2カード目の4月6日オリックス戦(京セラドーム大阪)先発の座を奪い合う。27日はペイペイドームで投手練習を行った。

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“最終決戦”を前に、2人の候補者は燃えていた。30日に2軍戦先発予定の板東は「前回いい形で自分の中で投げられて、いい感覚をつかめた。結果どうこうは気にしないで、とにかくできることを全力でやるだけだと思って臨みたい」と落ち着いて話した。

サブマリンの高橋礼は28日に登板予定。「板東と争うというよりは、自分ですね。自分が結果を出せば、僕はアンダースローなので入れると思っている。そこはアドバンテージだと思うので、しっかり自分のやることをやりたい」と気合たっぷりに意気込んだ。

激しかった開幕ローテ争いは最終局面を迎えた。5人目までは3月中旬に決まっていたが、最後の1枠が大混戦となった。板東と高橋礼に加え、新加入の有原、ガンケル。実績十分の武田が候補となり、アピール合戦が続いていた。

その中、この日の投手練習を終えた斎藤学投手コーチが「はっきり言ったら、2択に近い状態ですね。現時点では(高橋)礼か板東かというところではあります」と、2人に絞り込まれたことを明かした。

高橋礼は19年に先発で12勝を挙げたが、その後は故障に泣いた。今春キャンプでは持ち前の球威が戻り、首脳陣からの評価も上々。前回登板した21日ウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)では悪天候でグラウンドコンディションが悪かった中、5回2失点(自責0)と粘投していた。

一方の板東は昨季終盤に先発として頭角を現し、プロ初完封もマーク。前回の22日2軍阪神戦では7回1安打無失点だった。斎藤コーチは「判断材料としては投球内容だけ。いろんなことを考えると迷ってしまう。力のある方が投げるのがいいと思います」と期待を込めた。【山本大地】

◆ソフトバンクの開幕ローテ予想

(ロッテ=ペイペイドーム)

3月31日 大関

4月1日 藤井

2日 東浜

(オリックス=京セラドーム大阪)

4日 石川

5日 和田

6日 高橋礼or板東

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