左肩の違和感で登板回避中の阪神伊藤将司投手(26)が、最短4月中旬の1軍先発復帰を目指すプランが浮上した。

甲子園室内で行われた先発陣の投手指名練習に参加。キャッチボール、岡田監督のバント講座を受けた後、24日に続き捕手を座らせて故障明け2度目のブルペン入り。指揮官の見守る前で変化球も交え、8割ほどの力感で67球を投じ、順調な回復をアピールした。

「今日も結構しっかり投げられた。あとは調子を上げていくだけかなと思います」と充実の表情だ。10日に左肩の張りを訴え、一時離脱したが、19日には2軍で立ち投げを再開。回を重ねるごとに、手応えを深めている。

視察した安藤1軍投手コーチも「だいぶいい状態になっていますね」と確認。実戦復帰については「明日の肩の状態を見てみて。もう1回ぐらい、100球近く投げ込んでからかな」と、最短4月初旬の2軍戦を描いているようだ。

プロ2年間で通算19勝を挙げる安定感で、今季も先発ローテに欠かせない。「早く復帰できるようにしたい」。焦らず状態を万全にして、先発に帰ってくる。【三宅ひとみ】

〇…開幕2カード目の初戦、4月4日の広島戦(マツダスタジアム)の先発を任される西勇が、28日のウエスタン・リーグのオリックス戦(杉本商事BS)で開幕前最後のマウンドに上がる。「気持ちよく。実戦モードというか、最後なので、好きに投げて、1週間後に備えられたら。ケガだけかな。ベースカバーでこけないとか」。ベテランらしく、チェックポイントを確認しながら仕上げる。

〇…大竹が29日の2軍オリックス戦(杉本商事BS)に先発し4年ぶりの打席に立つ。「パ・リーグから来たので、怖いです」と苦笑い。ソフトバンク時代の19年6月20日交流戦のヤクルト戦(神宮)で3打席立って以来。その時は2三振と二ゴロ併殺打で、バントした経験もない。「自分を助けるためにも決めなきゃいけない」。開幕2カード目の2戦目、4月5日の敵地広島戦を任されておりしっかり“予行演習”する。

【関連記事】阪神ニュース一覧