<日本ハム2-4ロッテ>◇18日◇エスコンフィールド

ドラフト5位ルーキーの日本ハム奈良間大己内野手(22)が、ロッテ戦でプロ初安打、初本塁打を放った。

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生粋の野球小僧だ。立正大時代の奈良間をずっと見守り続けた担当の坂本スカウトは情熱的な野球人であるルーキーに「男がほれる選手」と、敬意を込めて表現する。

奈良間の魅力を目の当たりにしたのは、縁がつながった直後だった。「彼はドラフト会議後、1日も休まずに後輩たちに交じって練習していました」。入団交渉権を獲得後に立正大へ視察に行った時に「坂本さん、毎日練習やっているんで、いつでも来てください」と言われた。「少しは休んだら?」と声をかけると、「遊んでいる暇はありません。今は一生懸命やる時期ですから」。そんな姿に坂本スカウトはあらためて「野球に対する情熱がすごい」と、ほれ直していた。

昨秋ドラフト前に大学最後のリーグ戦を視察した際にも、ほれ込んだ。「誰よりも声を出し、大きなジェスチャーで仲間をもり立てる姿を見て、縁が持てたらいいなと」。大学4年間を通じてチェックしてきたプレー面では、プロ初本塁打のような躍動感が印象的だった。「身長は180センチ以上だと思っていました。本当は172センチ。スカウトもだまされるくらいの躍動感でしたね」という存在感の大きさにも、ほれた。

奈良間に心をわしづかみにされた坂本スカウトは「あの子で失敗したら、いつでも球団に辞表が出せます。それくらい自信を持って球団に推薦しました」と力強く言う。ひた向きな努力と情熱がこもった12球団新人1号アーチの打球に、ほれたファンも多いはずだ。【木下大輔】

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