前日逆転サヨナラ打を放った阪神2番の中野拓夢内野手(26)が、連日の大活躍で勝利に貢献した。まずは7回の守備。1死一、三塁で、広島デビッドソンの詰まった当たりが二塁後方へ上がった。背走しながら打球を追い、後ろ向きで好捕。この回を1失点で切り抜けるビッグプレーで、岡田監督も「大きかったね」とたたえ、中野も「ピッチャーを助けられたかなと思います」とにっこりだ。

その裏、2点を追加してなお1死三塁。ダメ押しの右前タイムリーで5点差に拡大した。「しっかり守りからリズムつくっていけば、こういう締まった試合ができると思う」と会心だ。

試合前には、出身の山形県からビッグなプレゼントがあった。侍ジャパンの一員としてWBCで世界一に貢献した栄誉をたたえられ、プロ野球選手で初めて「山形県スポーツ栄光賞」を授与された。吉村美栄子知事(71)は「多くの県民の皆さんに勇気と感動を届け、子どもたちに夢と希望をもたらしてくれました」と説明。中野は21年に盗塁王を獲得した際に同県の「スポーツ特別賞」を受賞しているが、「山形県の有名人になれるように、自分自身ももっと活躍してやっていきたい」と決意新た。受賞に花を添える連日の奮闘で感謝を伝えた。【高垣誠】