完全からの完封! 阪神村上頌樹投手(24)が史上初の快挙でプロ初勝利を挙げ、チームの連敗を2で止めた。 9回10奪三振2安打無四球で中日打線を完封。前回12日巨人戦で7回を完全投球した勢いそのまま、5回1死まで1人も走者を許さなかった。無四死球&2桁奪三振での完封初勝利はプロ野球史上初の快挙。岡田阪神にまた1人、頼もしい若虎が現れた。

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▼プロ3年目の阪神村上が、通算5試合目の登板でプロ初勝利を挙げた。完封で初勝利を挙げたのは19年の楽天弓削(新人)以来だが、阪神では85年の仲田幸司以来38年ぶり。仲田は当時、高卒2年目で、2度の中継ぎ登板を経て、5月5日の中日戦(甲子園)で初先発。5回4失点で負け投手になったが、同12日のヤクルト戦(神宮)で再び先発。3安打8奪三振の快投で2点のリードを守り切り、プロ4戦目にして初勝利初完封。同年の仲田は25試合に登板し3勝4敗、防御率4・38の成績を残した。

また、2桁奪三振の完封でプロ初勝利となると、14年5月7日浜田(中日)以来で、阪神では36年4月29日金鯱戦でプロ初登板の藤村富が11三振を奪って1安打完封して以来2人目だ。この日の村上は与四死球が0。「無四死球&2桁奪三振の完封」でプロ初勝利はプロ野球史上初の快挙だった。