「甲子園連勝男」が帰ってくる。阪神伊藤将司投手(26)が24日、本拠地甲子園で行われた1軍投手指名練習に参加した。約2時間のトレーニングで、今季初登板初先発となる27日巨人戦(甲子園)へ向け調整。左肩違和感で出遅れた左腕エースは21年9月から聖地では負け知らずの10連勝。昨季巨人戦は2完封を含む3戦3勝と好データが並ぶ。不敗神話を継続させ、得意のG倒で復活だ。

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伊藤将が先発陣の輪に加わった。甲子園での投手指名練習。西勇、大竹、青柳、才木、そして安藤コーチに笑顔で迎えられランニングをスタートさせた。キャッチボール、ノック、ランメニューを約2時間で完了。気温15度以下。少し肌寒い甲子園で充実の汗をぬぐった。戦闘態勢にはとっくに入っている。

「1軍に上がってきたからには結果を出そうと思っています。ここから挽回できるようにやっていければ」

27日巨人戦で今季初先発する。舞台は甲子園。球団6度目、左腕では初となる甲子園10連勝中と不敗神話が続いている。「それを伸ばせればいいかなと思います」と意識。さらに巨人戦は昨季3戦3勝だ。プロ初勝利を挙げたのも21年4月7日、甲子園での伝統の一戦だった。

「今年はまた巨人打線も違っていると思うので、去年を忘れて自分のピッチングができればと思います」。オコエ、ブリンソン、秋広ら新顔が並ぶ可能性は高い。どんな相手でも貫くのは自らの持ち味を発揮すること。「低めに丁寧に投げれたら」。その1点に集中している。チームは23日に首位の座から陥落したが、自慢の力強い先発陣で再び奪還する。

プロ2年間で19勝。今季も開幕ローテーション入りが確実だったが、3月中旬に左肩違和感で戦線離脱した。4月8日オリックス2軍戦で実戦復帰し、同15日ソフトバンク2軍戦で5回無失点の快投。中11日空けての登板になるが、鳴尾浜では打者を立たせてのブルペン投球を行ってきた。「前回ソフトバンク戦でも強い球を投げられた」と手応えもある。

同期入団村上のプロ初勝利には「自分も負けられない。いい刺激になります」と燃える。もう、1軍ナイター中継を眺める日々にはおさらばだ。今度は背番号27が甲子園で主役になる。【中野椋】