全日程が終了した。5季連続優勝を決めている天理大が最終戦でも大体大を5-1で下し、全チームから勝ち点を得る完全Vを決めた。

今春先発2試合目となる本間悠貴投手(4年=大冠)が7回4安打無失点と力投した。甲南大は大産大に1-3で敗れた。27日から行われる入れ替え戦(南港中央)に回る。

◇  ◇  ◇  ◇

天理大の本間悠貴投手(4年=大冠)がこの春2度目の先発を果たした。中継ぎ登板が主だった左腕は、緩急を自在に操り、7回117球を投げ4安打無失点、10奪三振。勝利投手となった本間は「先発のやりがいを感じた。前回と比べて、変化球もストレートもコントロールできた。今日は簡単に7回を投げ切れた」と笑顔になった。

左腕本間は、最速146キロの直球と落差の大きい120キロ台のフォークが持ち味だ。「この投球を全国大会で通用させたい」と6月に大舞台を控えた左腕は目を輝かせた。天理大には強力な2枚看板が先発を担う。藤居海斗投手(4年=近江)と真城翔大投手(4年=高知商)の右腕2人がこの春チームを引っ張った。そこに輝きを放った左腕が加われば…。

藤原忠理監督(57)は「全国レベルで見たら投打が絡み合った形ではないが、その日その日のヒーローが出てきたことは大きい。今回は先発2本柱の真城と藤居に加えて本間が出てきた。打撃は、長打力を秘めた打線ではないが小粒ながら機動力を使って攻めていきたい」と、全国舞台を見据えた。