阪神が今季初の5連勝で単独首位をキープした。

村上頌樹投手(24)が苦しみながら3勝目(1敗)を挙げた。緩急を使った投球で4回まで無失点と快調だった。5回には4得点の大量援護で5-0。だが直後に石川昂弥内野手(21)に3ランを浴びるなど4失点。快勝モードが一転、たちまち1点差になった。

村上はこの限りで降板。5回降板は今季最短、4失点は同ワースト。0・28だった防御率は1・22に悪化した。セ・リーグタイ記録の開幕から31イニング連続無失点を記録した安定感抜群の右腕。前回9日のヤクルト戦は7回1失点ながら今季初黒星がついた。この日、打線の援護がなかったら2連敗だった。

それだけに村上に白星をつけた野手陣の働きが大きい。1-0の5回に中野拓夢内野手(26)、シェルドン・ノイジー外野手(28)、大山悠輔内野手(28)の3連打で1点。さらには、続く佐藤輝明内野手(24)が4試合連続打点となる2点適時二塁打を放った。上位打線がきれいにつながり、村上を救った。

阪神の地方での試合は19年7月17日、同じ豊橋での中日戦以来だった。当時入団していなかった佐藤輝、中野らは初めての体験で活躍。久しぶりの地方でも阪神の好調ぶりは変わらなかった。