広島は快投を続けていた先発森下暢仁投手(25)が9回に力尽き、早くも今季5度目のサヨナラ負けを喫した。右肘手術から復帰した森下は今季3戦目でまたも白星を手にできなかった。

0-0で迎えた9回裏2死一、二塁。阪神6番森下への初球、この日108球目の内角147キロ直球がわずかに甘く入り、痛烈な左前適時打で決着をつけられた。

8回2/3を6安打2四球1失点で今季初黒星を喫した森下は「最後、甘くなってしまった」と後悔。一方で新井貴浩監督(46)は「本当に素晴らしい投球だった。なんとか森下に勝ちをつけてあげたかった」と右腕の力投をねぎらった。

打線は阪神先発大竹に7回で1点も奪えず、今季5度目の完封負け。大竹には今季3試合対戦して20回2/3でわずか1得点と苦しんでおり、新井監督は「いろいろ絞り球とか対策を立ててやっているけど、制球よく四隅に散らされた。また次の対戦に備えたい」と力を込めた。