オリックス山下舜平大投手(20)が球団初の記録を作った。自身初の交流戦に先発し、6回4安打1失点(自責0)と好投し無傷の5勝目。開幕からすべて先発で5連勝したのは、球団史上初となった。

初回、2回と3者凡退でスタート。3回は2死二、三塁のピンチも韮沢を空振り三振。4回は味方の失策で先頭を出塁させ、坂倉に右前適時打を許したが最少失点で粘った。

前回5月23日楽天戦(ほっともっと神戸)は7回2安打無失点と好投。この日は変化球が抜け、直球を引っかける場面もあったが、要所でギアを入れて踏ん張った。5回を3者凡退に仕留めると、味方が直後に一挙4得点。「1人1人全力で行っているので、あまり抜くとかはないです」と話していた通りの力投で逆転勝ちを呼び込んだ。

これで防御率は0・84。チームトップの5勝目。今年プロ初登板で開幕投手を務めた高卒3年目の大器が、躍進を続けている。

 

◆プロ初登板からの連勝 最近では18、22年藤井(広島、ソフトバンク)がプロ初登板から6連勝しているが、オリックスの投手がプロ初登板から5連勝するのは、57、58年西田(6連勝)59年安藤、00年戎、07、08年小松に次いで5人目。過去4人は5連勝する間に救援登板があり、「オール先発登板」で5連勝は球団史上初の記録。