阪神ドラフト1位森下が約2カ月ぶりマルチ安打でハッスルした。「7番右翼」で先発。3点ビハインドの7回に西武3番手平井の145キロ内角直球を左翼線に運び、続く1死三塁で代打ミエセスの左犠飛で生還。「チームが落ちこんでいる場面で先頭でヒットを出せたのはよかった」と振り返った。

背番号1の複数安打は4月4日の広島戦(マツダスタジアム)でのマルチ安打以来。この日はすり足気味の打撃フォームで第2打席も先発右腕の変化球を捉え、中前打。「感覚的にも悪くないですし、変化球を打てたことがすごい大きな収穫。スタメン自体も久しぶりでなんとか結果が出てよかったです」と喜んだ。

岡田監督は「今日ちゃんと結果出てるわけやから、別にそれ(スタメン起用)でええんちゃう?」と評価した。次はロッテとの3連戦。「球の速い投手に負けないよう、なんとか点を取って勝ちたい」と甲子園でもバットでアピールする。

○…ミエセスが代打で最低限の仕事を果たした。3点を追う7回1死三塁で、坂本に代わって登場。名前がコールされると、反撃ムードの虎党からはこの日一番の歓声で迎えられた。カウント3-2から右腕平井の133キロ変化球を捉え、左犠飛で1点を返した。前日5月31日の同戦では「6番右翼」で出場も3打数無安打に終わっていた。