17年ぶり出場の青学大(東都)が中部学院大(東海)を7回コールドで下し、4強入りを決めた。

2回、先頭打者の西川史礁(みしょう)内野手(3年=龍谷大平安)が初球打ちで流れを作った。「全打者がストライクゾーンは振っていくのが青学の良さ。自分もそれを意識した」と、真っすぐを左前に運び、後続もそれに続いた。2死二、三塁から初谷健心内野手(2年=関東第一)の中前適時打で先制。なおも二死満塁、カウント3-1で主将・中島大輔外野手(4年=龍谷大平安)が右越え本塁打を放つなどし、一気に5得点。5回には西川が左中間にソロ本塁打を放ち点差をさらに広げた。

投げてはプロ注目右腕、常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が6回を3安打無失点。安定した投球でホームベースを踏ませなかった。3回には自己最速タイとなる153キロをマーク。「100点ではないが良かった。途中からは力感なく投げられました」と冷静に振り返った。

安藤寧則監督(46)は「選手たちはよく頑張ってくれた。満塁打はうれしかった」と笑顔。常広については「まだまだ本来の姿ではない。求めすぎてしまうところがあるが、本人ももっといけるという思いでやっているので、その気持ちを大切にしたいです」と語った。

対戦した中部学院大の主将・宮坂愛斗内野手(4年=上田西)は「手も足も出なかった。今までのピッチャーと全然違う」と肩を落とした。

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