育成ドラフト1位入団の松山晋也投手(22)が鮮烈デビューを飾った。

3点ビハインドの9回に5番手で登板。188センチの長身右腕は、先頭の代打野村にカウント1ボール1ストライクから自己最速タイ154キロ直球でファウルを奪うと、142キロフォークで見逃し三振を奪った。続く石井には151キロ高め直球で空振りの三振。代打アルカンタラには139キロフォークで見逃し三振と、14球で3者三振でお披露目登板を終えた。

「100点ですが、球速にしても、コントロールもまだまだ足りない。間合いにしても。野球はゴールがないので突き詰めたい」。アマ時代と同じ最速をプロで初めて計測したが、満足はしなかった。

この日先発した松葉には前日17日に自らアドバイスを求めた。松葉は速球派から制球力重視にモデルチェンジ。先発ローテでも存在感を発揮する。「松葉さんを見て、(スタイルを)チェンジをしたのはいつかと話をしました。『結果、結果(を求める姿勢)になると結果が生まれないよ』と言われた。楽しむくらいで、悔いのないように野球をやれば結果はついてくる」。10歳年上の先輩左腕の金言もデビュー戦を支えた。

6日に育成から支配下に引き上げ、デビュー戦を見守った立浪監督も「負けてる展開だったが、支配下を勝ち取ってからなかなか機会がなかったが、素晴らしい球と気持ちの入った投球は良かった」と目を細めた。

敗戦の中でも3万6000人を超えるファンの前でデビューを飾った。「人数は多いなと感じました。初めて投げる舞台、大人数の前で投げることはなかった。ここに来られて投げられるのもプロ野球だなと感じた」。夢舞台での第1歩を背番号「90」を背負う剛球右腕は、しっかりとかみしめた。

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