阪神大竹耕太郎投手(27)の全12球団勝利はお預けとなった。5年間在籍した古巣ソフトバンクとの対戦。6回4安打1失点(自責0)で勝ち投手の権利をつかみ、救援陣にバトンを託した。だが、9回2死からまさかの逆転負け。「チームが勝つために投げている。(古巣に成長を示せるとか)そういう感じではない」。大竹は白星が消えた後もベンチで両手を握り、チームの勝利を祈っていた。
勝てば史上21人目、通算45試合目で最速となる全12球団からの白星だった。3回までは1人の走者も許さない完璧な立ち上がり。甲斐に適時打を許した5回も後続を仕留め、最少失点で切り抜けた。3点リードをひっくり返されての敗戦。「いい打線だなと。最後まで集中力がすごい」。古巣の粘りを再確認した。
前日16日の試合前には、古巣のチームメートにあいさつ。中でも親交の深かった武田とは談笑した。現役ドラフトで移籍し、今季はここまで自己最多の6勝(1敗)。新天地での飛躍に武田も「大竹は頑張っていますよね」と活躍を喜んでいた。大竹も登板直後には「古巣のチームメートに公式戦で投げる新鮮さが、小学生の時の試合のような感覚で楽しかった」と喜びを語っていた。
97球の粘投に岡田監督も「(しっかりと)投げた、投げた。スッといったらな、もう1回と思ってたけどなあ」とたたえた。この試合で規定投球回にも到達。防御率1・13で再びセ界トップに浮上した。チームトップ6勝を挙げる左腕が、粘投を次戦につなげる。【波部俊之介】



