ひとつ勝てばええんよ。プロ野球は23日にリーグ戦が再開し、阪神はいきなり2・5差で迫る2位DeNAとの首位攻防3連戦(横浜)を迎える。だが岡田彰布監督(65)にピリピリ感はなく、3連敗さえしなければ1勝2敗でもOKというびっくりプランを披露。長年の監督経験から、“勝負どころは8月後半から9月”という勝負勘を発動し、アレ戦線を勝ち抜く作戦だ。

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再開リーグ戦早々、DeNAとの首位攻防3連戦。岡田監督はピリピリかと思いきや、真逆の余裕モード。豪快に笑い飛ばした。「3つガーンといきたいか」と問われると「別にいかんでもええやろ。何でガーンといかなあかんねん。こっちはビーズリーやで」と自虐も交えて言い放った。

「明日、絶対勝つ必要もないやんか、別に。負けてもええやんか。向こうの方がもっと(勝ちたい)やん、今永なんやから」

交流戦初Vの勢いで今永、東、バウアーの3本柱を投入し、一気に奪首しようとギラつくDeNA心理を冷静に分析した。相手エースにぶつけるのは来日2度目の先発で、1軍では4回が最長の助っ人右腕。打ち込まれても伊藤将、才木の3人で1勝すれば、3連戦で首位を陥落することはない。1勝2敗でも「御の字」という岡田の考えだ。

“勝負はまだ先”と見据える勝負勘が働いているようだ。今回のローテについて「来週の6連戦の投手から考えたからな」と明かした。本当に大事なのは週頭の火曜日からの6連戦。実績十分の西勇を先頭に、安定感抜群の大竹と村上と並べた。6連戦の4戦目で移動日も多い金曜日は“谷間”と位置付け、2軍で西純もスタンバイさせている。

もちろん、常に意識している3連敗はNGだ。「横浜でひとつ勝っとかなあかん。あんまり何連敗、何連敗言われるのも嫌やし」。チームは敵地横浜で昨年6月28日からレギュラーシーズン10連敗中。岡田新体制の今季も4月に2連敗している。相手は今季も本拠地で20勝7敗1分けと圧倒的に強い。全ての負の連鎖を一掃する意味でも、最低1勝が合言葉になりそうだ。

もちろん負けていいはずはなく、勝ち気な将はチクリも忘れなかった。「時間が長いよな。イベントの。待ってる時間長いで。ほんま。あれで拍子抜けするよな。野球に関係ないイベントばっかりやってるやろ」。敵地では球団チアとファンがリレー対決する「ハマスタバトル」など、7回表終了までほぼ毎回イベントを開催。虎のペースを乱すだけの“場外戦”は無用と言わんばかりの口ぶりだ。

手応えもある。交流戦借金3のチーム状態は4日間の休養で「だいぶ元気になっている感じやな」とにやり。1勝2敗でOKと言いつつ、あわよくば3連勝狙ってません!?【石橋隆雄】

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