キャプテン山田哲人内野手(30)のハイクオリティーな1発でヤクルトは連敗を2で止めた。3回1死二、三塁、フルカウントから巨人先発グリフィンの内角高めに来た142キロ直球を捉え、先制決勝弾となる9号3ランを左翼席へ放った。

「自分でもびっくりしている」と高難度の技術だった。インハイのボールにうまく対応。体に近い球で見逃せばボールだったが、瞬時の判断でスイングを選択。バットを振り抜くには窮屈なコースだったため、肘を曲げて「しっかり腰を回して」体の軸回転だけでミートさせた。

17日オリックス戦(神宮)以来の1発に、外野スタンドでは盛岡の子どもたちがホームランボールの争奪戦。「今日初めてプロ野球を見たお客さんもいると思う。子どもたちがボールを拾って喜んでくれる姿はすごくうれしい」とエネルギーに変えた。首位阪神とは13ゲーム差だが「残り試合、まだ諦めていない」と目を光らせた。

【動画】ヤクルト山田哲人、レフトへ先制3ラン 盛岡球場の野球少年達がホームランボールに歓喜