阪神佐藤輝明内野手(24)が5日の広島戦(マツダスタジアム)から1軍に昇格することが決まった。この日の1軍広島戦後、岡田彰布監督(65)が「明日来るよ」と明言した。

指揮官は当初、「甲子園やろ。そんな慌てて上げる必要ないよ」と7日ヤクルト戦(甲子園)からの1軍合流プランを示していた。ただ、この日、近本光司外野手(28)の「右肋骨(ろっこつ)骨折」が判明。そのまま出場選手登録を抹消された。この日佐藤輝はウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で3ラン含む5打数3安打4打点を決め、前倒しでの昇格が決まった。

DeNAとの首位攻防戦のさなかに、6月24日に2軍降格を命じられた。2年ぶりの2軍生活は、打撃だけでなく、1軍選手として試合に臨む姿勢を見直す期間とするための時間になった。佐藤輝自身も「プレー以外のことも見つめなおして、しっかりやっています」と話し、岡田監督も「ちゃんとやっとるやろ」と、変化を感じ取っていた。

1番中堅の近本を欠き、チームは苦境の中にいる。豪快な1発で流れを変えることができる男が、1軍に帰ってくる。