全パの打線がつながり、全セに快勝した。これで21年第2戦から全パが4連勝。全パは通算成績を89勝80敗11分けとした。

全パは初回無死一、二塁で日本ハム松本剛の適時打で先制。ソフトバンク柳田、栗原も続くなど、一挙4得点を挙げ、全セ先発の阪神村上も苦笑いだった。

3回には柳田が右翼席中断に飛び込むソロアーチ。全パの4番を務めた柳田は、3打数2安打、1ホーマー2打点で存在感を示した。

6回にはオリックス頓宮の犠飛、西武源田のタイムリーが飛び出した。7回には球宴初出場の日本ハム万波がダメ押しのソロアーチ。広いバンテリンドームの右翼ポールに直撃させる1発で、この日8点目を挙げた。

守りでは、豪華投手リレーで全セ打線を寄せつけなかった。先発のロッテ佐々木朗は、最速161キロをマークするなど実力を見せつけ1回2奪三振無失点。オリックス山本→楽天田中将→ソフトバンク和田→オリックス山崎福→オリックス山崎颯→日本ハム田中正→日本ハム加藤貴→とつなぎ、勝利を演出した。MVPは柳田悠岐が獲得した。

▼柳田が14年1戦、22年2戦に次いで3度目のMVP。2年連続MVPは18年1戦、19年1戦の森(西武)以来で、2試合連続MVPは98年2戦→99年1戦の松井(巨人)に次いで2人目だ(51~59年はシリーズを通したMVP)。MVPの最多回数は西武と巨人で7度の清原だが、ソフトバンクで3度は野村に並び最多。

▼全パは初回、1番外崎から4番柳田まで4連打。初回先頭から4者以上の連続安打は70年1戦の全パが1番長池から張本、アルトマン、大杉、野村、山崎、有藤と7者連続安打して以来、53年ぶり2度目。