ソフトバンクが大型連敗を「12」で止めた。1-0の8回2死一、二塁、4番の柳田悠岐外野手(34)が試合を決定づける2点適時二塁打。直近2年間で後半戦無敗だったオリックス山本由伸投手(24)を打ち崩した。投げては先発の有原航平投手(30)が移籍後初で3年ぶりの完封勝利。投打ががっちりかみ合い、七夕の夜から始まった黒星街道を脱出した。

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何もかもが久しぶりだった。勝利のハイタッチ、ヒーローインタビュー、健闘をたたえる握手。12連敗中だったソフトバンクが7月6日の日本ハム戦以来、19日ぶりに勝った。勝利に飢えていたナインは、ベンチ裏で「よっしゃー!」と叫びまくる。敵地で感情を爆発させた。

主砲、4番、キャプテンが試合の行方を決定づけた。1-0の8回2死一、二塁。柳田がオリックス山本のフォークをとらえ、左翼線に値千金の2点適時二塁打を放った。「(先発)有原のためにもなんとかしたいなと。必死に打ちにいきました」。ただ白星が欲しかった。だからベース上で派手にガッツポーズした。

「何が来ても前に飛ばそうと思って。たまたまいいところに飛んでくれたのでよかったです」。スコアは3-0。直近2年間、後半戦で無敗だった山本をマウンドから引きずり降ろした。柳田が押せ押せムードを呼び込み、9回にもダメ押しの2得点。天敵の不敗神話を止め、チームの連敗も止めた。

苦しかった。試合後に藤本監督は言った。「長かったね。ここまでしんどかった。安心はしてないけどなんか、呪われてるじゃないけどね、何をやってもうまいこといかないっていう感じだった。それが明日からは普通にいけるのかな」。

連敗中は何度も痛烈な打球が相手の正面を突き、際どいボールをストライク判定されて勝ち越し機を逃したこともあった。球団史上最長の15連敗が脳裏によぎる中、藤本ホークスが七夕の夜から始まった負の連鎖を止めた。

26日からリスタートする。柳田が「勝つのは難しいと感じた。みんな苦しかった」という大型連敗。苦汁をなめた分、ソフトバンクは強くなるはずだ。【只松憲】

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