焦る必要ないやんか! 阪神がついに首位から陥落した。
巨人との「伝統の一戦」は先発の才木浩人投手(24)が5回途中を自己ワーストの7失点と大炎上。同点の5回、痛恨の落球失策も絡んでの一挙6失点が響き、44年ぶりの甲子園巨人戦7連勝を逃した。6月26日以来、31日ぶりに2位となった。それでも岡田彰布監督(65)は「普通にやるだけやんか。まだ7月やで」と泰然自若を貫き、28日から10連勝中の首位新井カープとの甲子園3連戦に臨む。
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痛恨の落球となった。梶谷の2号ソロで1点を勝ち越された5回2死、岡本和が高々と打ち上げた飛球を落下地点に入っていた遊撃手木浪が落球。浜風に流された白球は芝生の上にポトリと落ちた。
動揺したのだろうか。先発才木は続く大城卓を歩かせると中田翔、長野に連続適時打を浴びKOされた。2番手馬場も流れを止められず、この回2死から5点を失った。1つの失策が試合の流れを大きく変えてしまった。6回にも森下が今季53個目の失策を喫し、チーム失策数は最下位中日の55個に次いでワースト2位だ。
岡田監督は「まあ、助けられることもあるからな」と木浪のプレーを責めなかった。一方で「そういう時はピッチャーが頑張ったらええだけの話やんか」とも言った。「昨日、おとといのゲーム見とってな。先発が6回くらいまでしのいだらっていうのを見てるはずやからな。戸郷で6点(差)はきついで」。4回に大山のソロで追いついてもらった直後、先発才木が踏ん張れなかった面を嘆いた。
甲子園での巨人戦連勝は6でストップ。とはいえ、4万2631人と超満員の「伝統の一戦」で最後まで食らいついたのも事実だ。巨人先発戸郷には今季4戦で負けなしの3勝目を献上したが、打線は今季戸郷から最多の9安打5得点を奪った。8回には2番手ビーディから佐藤輝が5戦ぶりの11号ソロ。指揮官の言う通り、この3連戦は6回以降に3点、5点、4点と終盤に反発力を見せている。
6月26日以来の首位陥落。28日からは10連勝と絶好調の1位広島と首位攻防3連戦を迎える。それでも百戦錬磨の指揮官は冷静だ。「普通にやるだけやんか。まだ順位なんか。何試合あるの。まだ7月やで。広島が勝ってるか負けてるかも知らんわ」。すぐに自力で奪い返す舞台となる甲子園のチケットは3戦とも完売している。ウル虎ユニホームで、再び首位を奪い返す。【石橋隆雄】
▽阪神木浪(5回の落球に)「あれは反省しないといけない。しっかり練習します」



