巨人戸郷翔征投手が完全アウェーの甲子園で、苦しみながら通算40勝に到達した。
120球の粘投で7回9安打5失点。高卒5年目以内では、17年大谷(日本ハム)以来、球団では89年桑田以来の通算40勝となった。ピンチでは4万人を超える大観衆に「あの声援がだいぶ力になったりもする。ファンの声援が戻ってきてから気持ちいい。どでかい声量、好きですね。甲子園はいい」と敵軍応援歌さえも活力にする。
母校の聖心ウルスラ学園(宮崎)の後輩の分まで味わった。登板2日前の25日に、戸郷が2年夏に出場した17年以来6年ぶりの甲子園に王手をかけながら、延長タイブレークで惜敗。「(後輩が)踏めなかったマウンドを踏めた。次はもっと勇気を与えられるような投球をできれば」。7回に中野、森下に適時打を浴び今季ワーストタイ5失点も、バットでプロ初のマルチ安打をマーク。打たれた分、打ち返した。
自身4試合ぶりの白星でリーグ最多タイ9勝目を挙げ、チームの甲子園での連敗を6で食い止めた。「7回ちょっとへばってたんで、またトレーニングし直して頑張りたい。200勝を目指して、先輩たちに1歩でも近づけるようにしたい」と、反省とともに大記録を見据えた。【小早川宗一郎】
▽巨人原監督(阪神守備陣の失策を突き、甲子園での連敗を6でストップ)「今日は勝たせてもらったようなもの。がっぷり四つに組んで、勝てるようにしたいですね」
▼戸郷が今季9勝目。プロ1年目からの勝利数が1→9→9→12→9となり、通算40勝に到達。高卒5年目以内に40勝到達は17年大谷(日本ハム)以来で、巨人では4年目の89年に記録した桑田以来になる。ドラフト制後に巨人へ入団した高卒投手としては3年目の68年に到達の堀内、桑田に次ぎ3人目で、6年目の槙原や7年目の斎藤雅より早く40勝を記録した。



