ロッテ小島和哉投手(27)が6回途中2失点で勝利投手の権利を得て降板したが、チームは8回に追いつかれて延長11回にサヨナラ負けしたため、7試合ぶりの白星はならなかった。

初回に2者連続三振を奪うなど良いスタートを切り、4回までは1安打投球だった。だが、3-0で迎えた5回2死一塁。チェンジアップを今宮に捉えられて左越え2ランを浴び、1点差に迫られた。味方が1点を加点し、4-2の6回1死で柳田に右前安打を許したところで交代を告げられた。

「調子も良かったんですけれど、だったら7回くらいまでいくのが普通なので、そこすらもいけなかったので、ちょっと(自分に)腹がたっています」。5回1/3を5安打7奪三振も、結果には満足していなかった。5月24日の西武戦で5勝目を挙げて以降、約2カ月間、勝利から遠ざかっている。

この日は、母校の浦和学院(埼玉)時代にコーチとしてお世話になった三浦貴さんの告別式が営まれた。福岡遠征中で葬儀に参列出来ないため生花を供えた。「ショックな出来事で、僕もたくさん教えてもらった人だったので、良い結果を残せれば良かったんですけれど…」。活躍を喜んでくれていた恩師に勝利の報告が出来なかった悔しさもいっぱいだった。【鎌田直秀】