巨人が今季10度目の完封負けで連勝が4で止まった。監督通算1000敗目となった原監督は「見ての通りだね。9イニングあるわけだからね。9イニングの中で、何とかしなきゃいけないですよね」と沈黙した打線を敗因に挙げた。

通算1266勝で“貯金266”を積み上げてきた指揮官の前で試合は淡々と進んでいった。先発菅野は今季最長の8回1失点、108球を投げきった。大城卓とのバッテリーで7月17日の前回対戦で1/3回を6失点と打ち込まれた相手打線を最少失点にとどめた。原監督は「いろいろ工夫しながら投げていた」と改善を評価した。

攻守のコントラストが色濃く浮き彫りになった。ヤクルト山野の前に7回まで4安打と攻め手を欠いた。初対戦の左腕にプロ初勝利を献上し「初打席でしょみんな、そういう意味ではね。必死にマウンドで投げたわけだし、我々もそれを何とかしなきゃいけないっていうところが今日はできなかった」と言った。

7月は10勝10敗1分けで踏ん張った。反撃を期す8月は黒星から始まった。【為田聡史】

 

▼原監督が監督通算1000敗を記録した。初黒星は1試合目の02年3月30日阪神戦で、通算成績は1266勝1000敗90分け。監督の敗戦数は野村監督(楽天)の1563敗が最多で、1000敗以上は11人目。13人いる1000勝監督より1000敗監督の方が少ない。巨人監督で通算1000敗は初めてで、1球団で1000敗以上は南海(グレートリング含む)で1140敗の鶴岡監督に次いで2人目。

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