巨人が#俺たちの初マルチアベック本塁打で快勝した。

坂本勇人内野手(34)が2打席連発となる11号ソロ、12号2ラン。岡本和真内野手(27)が23号逆転2ランと爆音を響かせて看板直撃の特大24号ソロ。坂本は右太もも裏の肉離れから復帰直後の7月29日にインスタグラムを開設。投稿に岡本和を紹介するなどファンの注目を集め、早くもフォロワーは26万人を超える。チームの2枚看板、新旧キャプテンの25度目のそろい踏みで逆襲の機運が高まってきた。

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背番号6が輝かしく映えた。坂本が流れを繰り寄せた。1回1死、ヤクルト高橋の低め127キロのチェンジアップを拾い上げた。右太もも裏の肉離れから復帰後、初アーチとなる左中間への11号ソロで反撃の口火を切った。打ったのは先頭吉川が10球粘った後の初球。「よーいドンの初回。粘ってくれると、次のバッターは初球からいきやすい」と感謝を忘れなかった。

2打席連続で続いた。2点リードの2回2死一塁からは低め148キロ直球を芯に乗せた。昨年7月3日広島戦以来、1年ぶりとなる2打席連発アーチに「やっぱりホームランが出るのはバッターとしてもいいこと。練習でもいい感じで振れているなというのはあった」とうなずいた。

“いいね!”すぎる大活躍だった。開設したインスタグラムは、周囲にも薦められたのがきっかけだった。重信らSNSに精通するチームメートにも「やりましょう」と背中を押され、SNSデビューした。「気になるならフォローしてください」とアピール。ストーリーズなども駆使する。「いい年こいて頑張ります」と少し照れながら笑った。

リハビリで走れない期間はティー打撃を繰り返した。足の上げ方を変えながら、複数の角度からボールを投げてもらい、打ち返し続けた。蒸し暑いジャイアンツ球場で汗を垂れ流した。「全く打てない状態だと感覚もおかしくなっちゃうが、そういうのはなかった」と備えた。原監督からも「あれだけ下半身がしっかりした状態で野球をやれている。それが我々の練習方法であったり、そういうものも含めて勉強することがあるんではないかなと感じている」と評価された。

6月24日から7月27日までの坂本が離脱した間、チームは8勝13敗1分けと波に乗れなかった。復帰以降は4勝1敗。「#俺」が打てば「#勝利」も増えていく。【上田悠太】

○…岡本和が坂本に“インスタ術向上”を求めた。坂本が新たに開設したインスタグラムには2日時点での2投稿ともに、岡本和の宣材写真が使われている。だが坂本が始めたてのため、やり方がわからず、岡本和のアカウントへタグ付けがなされていない。「使ってくれるのは全然いいんですけど、ちゃんとタグをつけてほしい。でないと(自身のアカウントに)飛んでこられないので」と苦笑いで注文した。

▼坂本と岡本和が2本塁打。2人のアベック本塁打は通算25度目だが、そろって2本は初めてだ。これで坂本が東京ドームで打った本塁打は通算146本となり、阿部(巨人)219本、高橋由(巨人)176本、小笠原(中日)175本に次ぎ、4位の松井(巨人)に並んだ。また、坂本のマルチ本塁打は通算20度目(岡本和は13度目)。巨人でマルチ本塁打が20度以上は王95度、松井40度、長嶋36度、高橋由31度、阿部30度、原28度に次いで7人目になる。

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