巨人中田翔が地元・広島で、史上45人目で平成生まれ初の通算300号本塁打を達成した。7点リードの8回1死二、三塁、代打で登場して広島河野から146キロ直球を左翼席に運んだ。12号3ランで大台に到達。記念プレートをスタンドに掲げた。中学時代まで過ごした広島で、しかも8月6日の達成に「広島で打てたのは縁を感じますし、家族に支えられてここにいるので、その家族みんなの前で打てたのは個人的によかった」と勇姿を届けた。

プロ16年目。今季はけがなどの影響もあって、7月以降は代打起用が増えた。「スタメンで4打席あるうちの1打席目と、その日の(代打での)1打席目では全然違いますね」。中島、長野、亀井打撃コーチら、先輩打者に助言を求めながら迎えた打席。今季代打出場14打席目にして初安打が節目の本塁打になった。「広島ファンの方からも拍手をいただいたり、詰まった1日でうれしかった」と充実感に浸った。

▼通算300本塁打=中田翔(巨人) 6日の広島18回戦(マツダスタジアム)の8回、河野から今季12号を放って達成。プロ野球45人目。初本塁打は日本ハム時代の10年7月20日のロッテ14回戦(札幌ドーム)で大嶺から。中田翔は89年4月22日生まれで、平成生まれでは初の達成。