ロッテ佐々木朗希投手(21)が、すでに2度のブルペン投球を行ったことを、吉井理人監督(58)が28日、明かした。

左脇腹肉離れで離脱している佐々木朗の状況に関し、「(27日で)立ち投げ2回目ですかね。ブルペンでそこそこ強い球を投げられるようになっているので、これから本格的なキャッチャーが座った投球練習が始まっていくと思います」と説明。今回は1軍が遠征中だったため浦和の2軍施設で行い、前回はZOZOマリンで実施。いずれも20球程度だ。

チームとは別メニューだが、ZOZOマリンでの試合日には、1軍選手らと一緒に練習などを行っている。吉井監督も「朗希とも話はしています。普通の雑談。『僕、元気です』みたいな感じで言ってくる」と笑った。状況もリハビリスタッフから常に報告を受けている。

復帰の目安は「分からない」としたうえで、「こっちは(リハビリスタッフに)OKと言われたら(戦力として)いこうと思っている。こっちがスケジュールを決めていないので」。あくまでも佐々木朗の状態を最優先し、時期は決めていない。ゴーサインが出た際には「リハビリはどこで投げても一緒なので」と、いきなり1軍で先発登板させる意向を示唆した。「そうなると(佐々木朗の)後で投げるピッチャーが大変ですけれども…。まずは投げるのがOKになってくれてから考えようと思います」。首位オリックスとの3連戦を2敗1分けとし、ゲーム差も10・5に広がった。47年ぶりの勝利1位でのリーグ優勝に向けて、必要な戦力であることは間違いない。

7月24日のソフトバンク戦で負傷し、同25日に千葉県内の病院で「左内腹斜筋肉離れ」の診断を受け、登録を抹消された。指揮官は当初、「全力投球が出来るまでに2カ月。遅かったらもっとかかると思う。今季中に戻ってきてほしいとは思っています」と話していた。受傷から1カ月も経過していない時点でのブルペン入り。今後、捕手を座らせての投球などを含め、順調にいけば予定より早い復帰登板の可能性も出てきた。【鎌田直秀】

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