帝京長岡(新潟)の浮ケ谷航平内野手(3年)が29日、プロ志望届提出を明言した。おもに3番打者で高校通算23本塁打。北信越地区屈指の長距離砲として注目されていた。昨年のドラフト会議で阪神4位の茨木秀俊投手(19)に続く同校から2人目のプロ入りを目指す。

浮ケ谷は「悩んだけど、プロ野球選手は子どものころからの夢だったので」とプロ志望届提出を決断した。12球団、育成も含めて指名を待つ覚悟だ。

春季新潟県大会では2本塁打、打率6割1分1厘、9打点をマークして帝京長岡の初優勝に貢献した。6月の北信越大会でも小松大谷(石川)戦で左翼にソロ本塁打を放った。日本ハムなどで投手だった帝京長岡の芝草宇宙監督(54)が「飛ばす能力は天性のもの」というように、長打力は早くから注目されていた。

今夏の新潟大会でチームは第1シードだったが、3回戦で長岡に0-9の7回コールド負け。「情けなかった」と今でも悔しさは残る。それが次へ向かうバネにもなる。「不安もあるけど、ワクワクもする」と10月26日のドラフト会議に備える。

◆浮ケ谷航平(うきがや・こうへい)2005年(平17)6月16日生まれ、東京都出身。鈴ケ森小1年から野球を始める。鈴ケ森中では少年硬式野球の川崎西シニア、世田谷南ボーイズに所属し、おもに捕手。帝京長岡で内野手に。好きなプロ野球選手は元ヤクルトのバレンティン。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。