勝負の秋に安定感が増してきた。阪神佐藤輝明内野手(24)が、貴重な適時打で大勝を導いた。

4点リードの4回2死一、二塁。左腕上田の外角直球を引っ張った。リーグ3位となる今季6本目の三塁打は、リードを6点に広げる2点打となった。

「チャンスの場面で強く打つことを心がけていました。甘い球を仕留めることができてよかった」

今季71打点は中日細川、ヤクルト村上に1打点差に迫るリーグ5位でチームトップだ。3回無死一塁では3試合連続安打となる右前打。今季27度目となるマルチ安打で9月は4試合で打率3割3分3厘、8打点。好調な秋のスタートに「だいぶ安定してきた」とうなずく。岡田監督は「追加点という意味では、そら3点先制してるわけやから。誰の一打もそら、大きいよ」。佐藤輝を含め、8得点を挙げた打線をたたえた。

3日のヤクルト戦では17号アーチを放つも、その後の4打席で凡退し3三振。岡田監督からは「打率上がらんよな、ああいう感じでやってたら。チャンスになったら頑張るだけじゃあかんからな」と声が飛んでいた。この日は初回1死一、三塁で四球を選び、初回3得点のつなぎ役としても貢献。指揮官の目には、どう映ったか。

「打率が上がらん言うただけやんか。自分に返ってくるだけやから、佐藤の。俺関係ないやんか、3三振しても(笑い)。そら、チームを勝たすことをやってんやから」と話すと「もうそんな率なんか上がらへんよ、ここまできたら。毎試合5本ずつ打ったら上がるけど」と続けた。現在打率2割4分3厘。指揮官の期待をいい意味で裏切る9月になるかもしれない。

1番近本不在のゲームを勝ち切り、背番号8は「1人1人ができることをやればいいんじゃないかなと思います」と一丸を強調した。このまま最後まで、どっしりと5番に座り続ける。【中野椋】